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(2012/1/20 13:55時点) 感想(0件) |
素材を重視した構成
立体の造形作品をつくるとき、必ず要る物が「素材」である。
従来の制作方法はまず、あらかじめプランを完成しておいて、
その目的にかなった素材を選んでつくるのが一般的であった。
現代では、これとは反対に素材から入る場合がすくなくない。
それゆえ、制作に携わる者は日頃から素材の性質や特徴を
よく知り、それを造形に活かすことに習熟しておく必要がある。
それは知識として持っているだけでは十分ではなく、制作、実験、
参加など、何らかの体験を通して身に付けておくことが大切である。
素材それ自体の研究と並んで重要なのは、素材を加工する
手段(道具・機械)の研究である。
素材は加工手段を限定するが、その加工手段は形の
ありようを定める。
結局、加工手段は素材の性質とともにフォルムを決定する。
そういう意味から加工手段の研究は大切であり、新しい素材や
加工手段を創造することはさらに重要である。
そのような努力の中から新しい「技法」が生れてくる。
このように、素材−加工手段−技法という系列の観点から
三次元の造形についていろいろと考えてみよう。
■ 立体構成 課題2 ■
本日は素材のうち、どこにでもある厚紙またはダンボール紙を
使用します。
5センチメートル角の厚紙を20枚ぐらい用意しましょう。
自分の思うところにカッターナイフかはさみで切り込みを入れ
切り込みどうしを差し込んで、何かの厚紙を使った立体造形作品を
作ってみましょう。
どこに切り込みをいれて、どこまで差し込んでいけばいいのか?
素材−加工手段−技法という観点を確かめながらなにも
用途は持たないが、ただ厚紙(ダンボール)でつくる美しい
立体モニュメントを作ってみましょう。
もし、その素材がアクリル板やステンレス板なら家のどこかに
飾れるぐらいの作品を期待します。
◇◇この章のキーワード
□木による造形
□金属による造形
□紙による造形
□プラスチックによる造形
□セラミックによる造形
□光による造形
□水による造形
□新素材による造形
◇◇
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