2009/10/26

■ 立体構成 3 ■

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上の写真は、アーキラボ・建築・都市、アートの新たな実験展の写真です。



立体構成のコンストラクション



 「構造と形」

空間に立体を構成するには、構造力学の理に従う必要がある。
また、立体構成をデザインするには素材の性質や性能を
よく知っていなくてはならない。

歴史的にみれば、長い間使用する材料の性質によって
形や大きさが制約されてきた。
 
アーチやブォールト、ドームなどは石やレンガの時代の産物であり、
鉄やガラス、鉄筋コンクリートなどの出現により、人類は

その空間構成の自由度を大幅に広げてきた。

今日ではさらに新しい材料の出現により、機能的にも構成的にも
その自由度が増し可能性が拡大されている。

しかし地球上に立体構成を試みる以上、重力や種々の
外力(風、地震など)に対し安定した構成を保持し、

それらの力をスムーズに地盤に安全にバランスよく
伝えなくてはならない。

工学的な基礎知識が必要となる所以である。
そこで、構造力学というのは専門家にゆだねることにして、

構造の形式の一般教養的なところを本日は理解しましょう。


  

架構の仕組みの理解


割り箸を用意して、まず4本の割り箸(今後 軸といいます)で
平面的な四角形をつくってみましょう。

まず軸の交点のところを輪ゴムで止めて、交点を中心に
軸が互いに回転して安定しない(これをピン接合といいます)
四角形をつくりましょう。

そのまま起こしても、手で支えていないと倒れてしまうのは当然です。
床の軸を手で押さえて上の軸を横に押して見ましょう。

ぐらぐらしていますよね。
これを自立するように安定させるためにはどうしたらいいのでしょう。 

まず、ピン接合された四角形平面をやや安定させるためには、
対角線に軸を入れればいいのです。

さらにこれに交差してもう1本対角線の軸(ブレースといいます)を
いれるともっと丈夫になります。

交点(ヒンジといいます)の輪ゴムをやめて両サイドから厚紙を
貼ったりして、交点を固定したものをラーメン(枠組み)といいます。

さらに全体を剛な板で貼り付けていくとより安定化してきます。 
立体の架構は、起こしたときに横揺れ(地震など)で倒れないように

架構のサイドにまた架構をつなげているのです。


      ■ 立体構成 3 課題 ■

割り箸かストローの線材による、耐荷重を考慮した立体物を
デザインし制作してみましょう。

トラス構造(上記、交点を輪ゴムの状態)か、それを弓なりにした
アーチ構造等の立体を制作します。

エッフェル塔とか道路橋とか、この形式は結構いろんなところで
見てきていると思いますのでそれを参考にしながら「自分の構想を

形にする」ことに楽しんで取り組んでみましょう。

完成後には、作品の上に何か載せるか貼るかして重さを与え
その荷重にどこまで絶えられるかを検証すると、構造の仕組みが
より一層理解できるでしょう。


 ◇この章のキーワード◇

□石造
□土造
□木造
□鉄筋コンクリート造
□鉄骨造
□吊構造
□膜構造
□架構の仕組み
□立体化と平面化の行き来
□立体化と平面化の繰り返し
□形の変貌を楽しむ工夫
□接合と連結


◇◇
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