2009/11/11

■ 色彩デザイン 5 ■

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色彩調和の原理

色彩調和と配色

2色以上の色を組み合わせること、またその組み 合わせ
具合を配色という。

最上の配色効果の形式を色彩調和 (Color Harmony)といい、
過去から現在に至るまで多くの研究が残されている。

カラーデザインの最終目標のひとつは、 色彩によって美的効果の
高い環境を提供することであり、色彩調和に関する理解は欠かせない。

多くの配色を体験し、過去の色彩調和の考え方と 照らし合わせて、
自分なりのファイル(経験値)を 作っておくことはとても大切である。


過去、多くの科学者、美術教育者、画家達が 色彩調和論を発表している。

そこには、単に主観的な観察結果を断片的に 記述したものから、
美しさの度合いを求める計算式を導入した調和論まで、
 様々な考え方や試みが展開されている。

アメリカの色彩学者ジャッドは、過去の色彩調和に 関する文献を整理し、
一般的に認めることのできる 色彩調和の要因を4種類にまとめ、これを

色彩調和の 原理として報告している。

それは、秩序性の原理、類似の原理、明瞭性の原理、 親近性の原理と
いわれている。

様々なデザイン分野において色彩を用いて、 ある目的を達成しようと
するならば、この色彩調和の原理と、その応用としての無限に近い

配色の組み合わせを、自由自在に操作できる系統的な方法を
理解することが必要になる。



■ 本日の課題 色彩デザイン 5 ■

配色の手法

色相環の規則的分割による配色形式を試してみよう。

欧米の色彩論で重視されてきた色相の規則的な
分割による配色形式を、PCCS色相環に置き換えて
実際に経験してみよう。

最初に使いたい色をPCCS色相環で決めたら、
その色に対する2色配色(ダイアード)、
分裂補色(スプリッドコンプリメンタリー)、 3色配色(トライアド)、

4色配色(テトラード)、5色配色(ペンタード)、6色配色(へクサード)、の
組み合わせを経験してみましょう。

配色カードがあればいいのですが、ない場合は マーカー、
色鉛筆なりで近い色を。

アクリルガッシュなど絵の具を使う場合は、 混色の復習もかねて、
美しく見えるという色使いを経験してみましょう。

これらの配色の選び方は、色相環から等間隔、 または一定の
比例によって選ぶという、規則的な方法に従っています。

視覚的な釣り合いと、幾何学的法則に基づいた 配色の選び方は
西欧的な秩序の原理を表して いると言えます。

こういったルールに従った配色は、表現の意図が
極めてハッキリしてるから、見ている側にあいまいな印象を
与えることは無い。

というだけのことであり、こうすれば色に関しては
問題がないというわけではないのがデザインの正解のない世界でしょう。



[ 参考HP ]

みずねこ色彩研究所>>

このHPで色の配色の手法をみてみましょう。


◇◇
この章のキーワード

□色彩の心理
□色彩調和
□色彩調和の原理
□色彩調和の形式
□配色の手法
□ベースカラー
□アソートカラー
□アクセントカラー
□色相環の規則的分割による配色形式
□PCCS色相環

◇◇

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色の知覚的効果

色は置かれた条件によって見え方が変化する。

色の大きさ、背景になる色、照明、見る者との距離など、
多くの条件が色の知覚に影響を及ぼしている。

つまり、背景になる色や面積によって、同じ色が違う色に
見えたり違う色が同じ色に見えることもある。

また具体的な食事の場面を想定すると、料理の色は器や
付け合せになる野菜などの色の対比効果よって、
さらに美しく見せることも出来る。

このような色の見え方の変化は、無秩序に起こるわけではなく
一定の秩序を見出す事ができる。

色の見え方に関する具体的な傾向を把握する事によって、
様々な色彩計画や色彩選定の場面で、選定した色が

どのように見えるかを予測することができる。


視覚効果(錯視的色彩現象)として対比現象をみてみよう。

ある色が他の色と影響し合い、2色の色の差が強調されるように
知覚される現象を対比という。

色を観察する方法によって継時対比と同時対比に分類される。
継時対比は、ある色をしばらく見た後で別の色を見ると、

その色が変化して見えるような、時間を前後して色を見た場合の
対比効果のことである。

また同時対比は隣り合った2色以上の色を同時に見たときに、
色の見え方が変化する

対比効果のことで、以下のようないくつかの対比効果がある。 

明度対比、彩度対比、色相対比、補色対比、緑辺対比。




■ 本日の課題  色彩デザイン 4 ■  

対比現象の実際を自分で経験してみよう。

今はどのパソコンにもペイントツールなり、お絵かきツールが
付いていると思いますので、そのソフトを使ってパソコン上で
色の知覚的効果を確認してみる演習です。

背景色として四角形ツールで大きな黒を描いて見ましょう。
その黒の中に4cm角ぐらいのグレーを置いて見ます。

その左側に、背景色として大きな白を描いて見ます。
パソコンによって白は描かなくてもいいかもしれません。

その白の中に4cm角ぐらいのグレーを置いて見ます。

背景色が白の場合と黒の場合で同じ明度のグレー色を
比べてみると、白の場合には実際より暗く見え、
黒の場合には明るく見える。

有彩色、無彩色にかかわらず、図の色と背景色との明度差が
大きいほど対比効果は強くなる。

これを明度対比といいますが、このようにいろいろと
対比現象の実際を、いろんな色をつかって自分で確認してみましょう。


[ 参考HP ]

色の見え方1 明度対比>>


◇◇この章のキーワード

□暖色と寒色
□色の重たさ感
□膨張色と収縮色
□進出色と後退色
□鎮静と興奮
□色の見易さ
□負の残像
□対比現象
□同化現象
□透明視
□面積効果
□色の恒常性と色順応

◇◇

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■ 色彩デザイン 3 ■

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 色の混色とカラーシステム

我々の身の回りの環境を形成している工業製品などの色は、
ほとんどが混色の結果である。

業種によって扱う色材が異なり、それぞれの色材によって
混色方法も結果も異なる。

色彩計画においては、用いる色材の特性を十分把握しておく
事が必要である。

また、デザイン支援ツールとして様々なメディアが登場しているが、
これらの「シミユレーション表現の色彩特性」と、「デザイン最終形に

おける色材の特性」の違いを把握しておく事はますます重要となる。

「混色」は色知覚のメカニズムと深い関りがあり、様々な局面で
現れる色彩現象がこれに起因するので、ものを見る仕組みと
あわせて理解する必要がある。




□ 混色の一手法  加法混色 □

光の足し算が原理となる混色で、混色結果はもとの色より明るくなる。

 −加法混色のうち同時加法混色とは−

色の付いたスポットライトを2つスクリーンに投影すると、
重なった部分に新しい色が生れる。

このように同じ場所に、同時に色光を重ねる混色を
同時加法混色という。

加法混色の三原色または、色光の三原色ともいい
通常<R・G・B>であらわす。

Rは赤、Gは緑、Bは紫みの青である。網膜には色を感じる
3種類の視細胞があるが<R・G・B>はその視細胞の特性と
密接な関係がある。

それぞれの視細胞が<R・G・B>のいずれかに
強く応答するという。

スペクトルの全ての色光を混合すると白になるが、
R・G・Bの三原色を等量に混ぜ合わせても白がうまれる。

加法混色の三原色のうち、2色を混ぜ合わせて出来る
代表的な色は下記のとおりである。

 R+G→Y(イエロー、混合比によって黄みの赤から黄みの
                     緑まで無数の色が生れる。)

 G+B→C(シアン、緑みの青、混合比によって青みの緑から
                     青まで無数の色が生れる。)

 B+R→M(マゼンタ、赤紫、混合比によって青紫から紫みの
                      赤まで無数の色がうまれる。)


また、白は2つの色光からも作ることが出来る。
このように混色して白が生れる色光の2色を加法混色の補色という。




   ■ 本日の課題 色彩デザイン 3 ■

 絵の具の混色と三原色

実際に絵の具をもちいて、絵の具の混色と三原色を試してみよう。

最初は等量比の絵の具をまぜあわせて、次に混合比を変えて
自分の好みの色をつくりだしてみよう。

 R+G→Y(イエロー)         G+B→C(シアン)
 B+R→M(マゼンタ)


つくりだせたでしょうか?光の混色と、絵の具(色材)の混色とは
違ったものになります。

 Y+C→  Y+M→  C+M→


参考HP

色カラーHP 絵の具の色の混ぜ合わせ>>


 [ 制作のヒント ]

絵の具から等量の量をだすのにはちょっとしたコツがあります。
それは、パレットに絵の具のチューブで直接チョン、チョンと
点を描くように置いていくことです。

混色の実験ですのでさほど多くは必要としないので、R 2ポイントと
G 3ポイントを混ぜ合わせると何色が出来上がるかというふうに
試していくことが出来ます。


 ◇◇この章のキーワード

□混色と等色
□色の三原色
□加法混色
□減法混色
□色彩の混合
□色の表示方法
□色票系表色システム
□色の三属性
□修正マンセル表色系

 ◇◇

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■ 色彩デザイン 2 ■

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色知覚の生理と心理

色の知覚

様々なデザイン分野で色彩の効果を最大限に生かした
計画を実施する場合、使用される状況を事前に
把握しなければならない。

なぜならば、色の見えは照明光や物質表面の特性に
よって左右されたり、さらに見る人の視角特性よっても
異なるからである。

ここで扱う、光、ものの色、色覚は視覚表現の大前提であり、
具体的な色の見えを予測した色彩選定を行うための基礎知識である。


光と色、ものの色、人間の色覚としての色が見えるとは、
一体どういうことなのだろう。

色を感じるのは光や物体に色がついているのではなく、
網膜で電磁波を受容した場合に波長によって色を意識することによる。

そして、人間はある範囲の波長の電磁波(可視光)しか
知覚することができない。

ものが見えるものはものによって電磁波が乱反射し、
それを眼が受容することに起因する。

色の知覚的様相による分類として次の3つがある。

面 色:澄んだ青空のように純粋に色だけがある感じ。

表面色:反射物体の表面に属して見える色。

空間色:透明な着色液が透明グラスに入っているのを見た
              時のようにある容積を占める透明体の色の現れ。



  ■ 色彩デザイン 2 課題 ■

なんでもいいです、自分の部屋の中のあるものを見つめて、
または写真か絵を見つめて、面色は何色か、表面色は何色か、
そして空間色は何色なのかを探ってみましょう。

色の名前をいうのも結構たいへんですよ。
自分のセンスアップのための課題です。

同じ赤色でも微妙に違いを感じることや、
色の名前の表現方法を確認する課題です。


おまけ課題 
子供の頃に虹がかかっている空の絵を描いたことがあると思います。
虹色を本当の虹の順番でならべて、紙に色をつけて絵を描いて見ましょう。


 [ 参考HP ]

  虹 rainbow >>


 ◇この章のキーワード◇

□自然の色
□色の意味
□色の知覚
□照明光源
□色知覚の生理と心理

 ◇◇

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これは、シャルトル大聖堂のステンドグラスです。
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色彩のあれこれ

デザイナーが、画家が、建築家が、色彩を使うときもっとも
重要なことは、その人たちが色の本質を知っており、

 色をよく感受できているかどうかということであるのは
いうまでもない。

すぐれた芸術家は、そのことを良く知っているはずである。
過去の、そして現在の芸術家・デザイナーは、 おそらく未来の

デザイナー達も、あたかも科学者のように、キャンバスの上で
色の実験をし、科学者もまた、ある条件のもとで観察と実験を

くりかえし色の本質をつかもうとしてきた。

色彩の研究の歴史を振り返ると、古代の宗教を別として、
芸術・デザインと科学の相互作用によってその流れが、
今日にまで至っている。

少し前のコンピューターは256色とか、ごくわずかの色しか
再現できなかったものが、今は数十億色とかとんでもない色の
数を再現している。

しかし、それを見て感受するのは我々人間であり、我々が色を
感じるためには光とか視力とか、視神経の科学の問題まで
扱われねばならない。

錯視のようなイリュージョンが色彩の視覚的現実であり、
色彩のデザインとは色彩が私達の生活の中で 「生きている」ことの、

すなわち人間の「眼」の持つ本質であることを確認しようという
試みである。



 ■ 本日の課題 色彩デザイン 1 ■

色と温度   寒さ・暑さ・暖かさ・涼しさ・冷たさ・熱さ

色彩のイメージと心理効果についての、 自分の感覚を
みつける課題です。

3つの色を使って寒さ・暑さ・暖かさ・涼しさ・冷たさ・ 熱さを
表現して下さい。
 
パステル、マーカー、色鉛筆、ガッシュ等 何を使っても
構いませんので紙に3つの色をつけて、上の環境の状態を
自分なりに表現してみましょう。

色をつけるということは必然的に形になります。 

平面構成で学んだように形のイメージを利用してもいいので、  
とにかく色をつけるということにトライしてみましょう。
 
難しい場合は、自然の景色や自然そのものの成り立ちの配色を 
思い浮かべて手本にするといいでしょう。


    [ 参考HP ]

春、夏、秋、冬の平面構成作品です


 [ 制作のヒント ]

色から受ける温度の印象をもとに、読んだ瞬間にマスター出来る
配色法を書いてみます。

色の3原色や加色法、減色法、暖色、寒色、補色、グラデーションなど
色についての基礎知識の一切入らない方法です。

それは自然の景色や自然そのものの成り立ちの配色を、
思い浮かべて手本にする方法です。

色彩感覚は個人の千差万別で配色にセオリーはありませんが、
配色に迷った場合なんかはこの方法は簡単で役に立ちます。


 ◇◇この章のキーワード
□宗教と色彩
□色彩科学の始まり
□色覚論
□電磁波と光
□眼の仕組み
□色立体とカラーシステム

 
◇◇
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