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(2012/2/4 13:04時点) 感想(1件) |
■ 内装の塗料・塗装 ■
室内や家具などの塗装を現場で仕上げる工事は、かなり減少して
きてはいるが、インテリアコーディネーターにとっては、
現場での塗装工事の知識は必要な項目の一つである。
塗装・塗料の性質を理解して適正な塗料を選び、色を選択して、
仕上げのテクスチャーを決める能力が求められる。
1、コンサルティング
塗装工事は、現場の経験が少ないと理解しにくく、何を選択して
よいのか迷う分野である。
塗装とは目的(性能と仕上がり)のために塗料と塗装方法を
組み合わせること、と考えればわかりやすい。
まず、仕上がりをイメージし、そして「使用目的」「求める性能」が
決まり、塗装される素材が決まったら、それに合った塗料を選択する。
2、塗料の分類
主な分類の要素としては、次のような項目がある。
①使用分野(建築用、家具用、自動車用など)
②主な成分(油性成分、アクリル樹脂系成分、水性など)
③塗装される素材(鉄、コンクリート、木材、プラスチック、石膏ボードなど)
④塗装の工程(下塗り用、中塗り用、上塗り用など)
⑤塗装方法(刷毛塗り、ローラー塗り、吹付け塗り、焼き付けなど)
⑥仕上がり(透明仕上げ、塗り仕上げ、光沢仕上げ、生地仕上げなど)
3、塗料の性質
内・外部や家具什器を問わず、塗料と素材との相性には付着性が
不可欠である。この両者の相性が合わなければ目的は達せられない。
建築やインテリアで使われている代表的な塗料と塗装の性質は、
以下のとおりである。
①漆
主に高級家具、美術工芸品に用いられている。硬く、アルカリや
油に強く、光沢があり美しい。逆に耐候性が悪く、手入れに手間がかかる。
②カシュー塗り
漆に良く似た性質の塗料。漆のような硬さや光沢はないが、
乾燥が速いので現場で塗ることができる。
③油性ペイント
安価で塗りやすく、肉付きがよい。密着性も良く、耐衝撃性・
耐候性にすぐれているが、乾燥が遅い、粘着性がある、
臭いが残る、耐薬品性が悪いなどの欠点がある。
④オイルステイン塗り
木部の着色と木目を活かす仕上げによく用いられる。
ボイル油を使用したほうが持ちが良く、自然の艶もでやすい。
木目を出すには拭き取り仕上げが適している。
⑤オイルフィニッシュ塗り
木材の自然な柔らかい感じを活かした薄塗りで、艶の少ない
仕上げが得られる。
⑥ウレタンワニス塗り(一液系・二液系)
あらかじめ調合された一液系と、ポリウレタン樹脂を主体と
した塗料液と硬化剤との二液系がある。いずれも硬化後の
塗膜は硬く、耐水・耐磨耗性にすぐれ、木製の床の塗装や
棚、框、カウンターなどに使われる。
⑦クリアーラッカー
透明な仕上げが得られ、木工家具や木部の塗装に適している。
⑧合成樹脂エマルションペイント1種(AEP)
低温でも造膜性がよい。可塑剤がなくても皮膜形成がよく、
色付けも容易である。耐候性・耐磨耗性・保色性にすぐれて
いるため、水滴を生じるような場所、浴室、キッチンに適す。
⑨合成樹脂エマルションペイント2種(EP)
一般的に水性エマルションペイントと呼ばれるもので、壁、
天井塗装として広く使われている。
⑩塩化ビニル樹脂エナメルペイント
塗膜性能にすぐれ、壁面や金属などの耐薬品塗料として
使われる。耐水性がよく、塗膜に塩素を含むため防カビ性が
良いので、浴室、厨房、地下室などの壁面や天井に使われる。
⑪天然の塗装材
柿渋塗り、ワックス仕上げ、ソープフィニッシュなどがあり
家具にも使われている。
[参考HP]
塗料の基礎知識 株式会社クニシマ>>
■ インテリアコーディネ-ター 16 課題 ■
各仕上げ材料ごとに、それぞれの塗装の施工法があります。
ここでは、施工法については記しませんでしたが、自分で調べて
施工法、養生法、メンテナンス方法などを確認し、
コーディネートの時に生かせるように身に付けておきましょう
◇◇
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