2011/02/11

■ クラフトデザイン 12 ■

-------------------------------------------------
貴方だけのデザイナーズバイブル>>
本学校E-Book 使用例ブログ>>
誰でも学べるデザインの学校 購買部>>
-------------------------------------------------

価格:12,000円
(2013/5/14 15:35時点)
感想(16件)



■ 日本食(伝統)文化論  ■



和食店や日本料理店での懐石料理は禅門における本来の意味での
懐石料理(精進料理)や茶を喫する為の料理いわゆる

茶懐石料理から発展発達したものです。
新鮮な旬の食材と磨かれた調理技術とを用い、「もてなしの心」を

もって供される懐石料理は世界に誇れる日本の素晴らしい食文化です。


そこには私たち日本人の心を生かした、伝統の食文化の良さを
味わって頂くために日本食の中から生まれるさまざまな味わいを

たのしむ「器」のおもむきが求められています。
私たちの食文化もさまざまに移り行き、純和食はもとより、

和洋折衷と多彩器もそれに伴いさまざまな彩りを添えてくれる
重要な役目を致します。

この章は、陶芸と食文化について考えてみます。





いま、日本食が世界にひろがっています。
日本料理はきわめて文化的しばりのつよい食品で、

それほどのユニバーサル性をもつとは思われていなかった。
それなのになぜ世界で受け入れられたのだろうか?

日本の料理は「和食」(学術的には「日本料理」)と呼ばれており、
欧米の料理とはかなり異なっている。

しかし、同じ米食文化を共有する東アジアや東南アジア諸国には、
日本と類似した料理、食材などが数多く見られる、

しかし東アジア諸国での食事の仕方は鍋物や大きなお皿に盛った
料理を皆で取り分ける食べ方が多くみられるが、

日本では各人専用の食器を使い、個別におかずが出るお膳などで
食事をとるなど違う点もある。

また、箸文化圏内で箸しか使わないのは日本だけとされる。
近年は低脂肪の日本食が評価され、全体で栄養バランスの取れた

健康的な食事とも言われる。
また、食事の内容は地域ごとに異なり、郷土料理として

各地にさまざまなものが存在する。
海に近い地域では海産物を、平地農村では穀物や豆類を、

山に近い地域では山菜や獣肉を多く食べる傾向があった。
外国から見ると、日本人が魚介類や卵を生で食べることは

奇異に感じられることもある。
海草を食べることも、諸外国では少ないようである。

また、鍋料理のように、素材のまま出し、食べる人が自ら
味付けや調理を行う料理法は、他の国にあまり例がないようである。


 [参考HP]

   日本の食文化の歴史 >>




□ 食文化の用と美 □


ジャポニスムのテーブルウエア 西洋の食卓を彩った「日本」
1859年、日本開国。それを機に海外に紹介された浮世絵や陶磁器、

漆器などの伝統美術は、欧米各地で、日本ブームを巻き起こしました。

モネやドガ、ゴッホを始めとする印象派の画家たち、
ガレやティファニーらアール・ヌーヴォーのガラス作家たちが

その影響下に、新たなスタイルを生み出したのです。
浮世絵に代表される奇抜でモダンな装飾性や精妙な自然描写、

洗練を極めつつも明るく平明な表現が与えたインパクトは、
ジャポニスムの名の下にこれまで、様々に論じられて来ました。


~中 略~


1862年のロンドン、67、78、89年のパリ、73年のウィーン、
76年のフィラデルフィアなどの万博を通じて日本の美術が欧米に

紹介され、産業革命を背景に台頭した中産階級の豊かな食文化への
要求に添う形で、1870年頃から1910年頃にかけて、

テーブルウエアに広く日本趣味が取り入れられたと言うのです。



 [参考HP]
  ジャポニスムのテーブルウエア 西洋の食卓を彩った日本 >>




 ◇この章のキーワード◇


◇陶芸の素材・文化
◇食文化と食器

◇器・食器の用と美
◇フードコーディネート

◇テーブルコーディネート
◇フードアナリスト

◇美術又はデザインとしての陶芸



■ クラフトデザイン 12 課題 ■


「お正月カルチャーギャップ」にお雑煮があります。
当たり前だと思っていた自分の食べなれているお雑煮が、

実は郷土色いっぱいのものだと知る一瞬でもあります。
お雑煮の違いでよく耳にするのは「角餅」と「丸餅」。

一般に東の角餅・西の丸餅といわれています。
お雑煮一つとっても、そこには郷土色の異文化が存在します。

それでは、ここで使われる器には何か違いがあるのでしょうか?
日本だけではなく、世界の食文化と陶磁器類の関係を

調べることはとても重要なことです。
国や地方という郷土の伝統を受け継ぐこの食文化は、

未来へとつなげていく陶芸デザインの原点だといえるのです。


◇◇
---------------------------------------------
人気ブログランキングに参加しています。
このブログが役に立ったと思ったら、クリックをお願いします。
人気blogランキングへ
---------------------------------------------
本学校のデザイン学習の仕方はこちらから>>
---------------------------------------------
IT時代のデザインバイブル(デザインの方法・仕方)説明サイトへ>>
---------------------------------------------





0 件のコメント:

コメントを投稿