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■ 鍛造とは ■
古事記や日本書紀によると、4世紀当時、親交のあった百済 から
応神天皇の要請により、卓素という鍛人(鍛造技術者・鍛冶師)が来朝し、
韓鍛冶の法を伝えたとあります。
そんな古くから行われてきた鍛冶業の技術に、刀剣製作の技術を
取り入れた鉄工芸品などが近年多く作られています。
蝋燭立て・行灯・文鎮・ペンダントなどのアクセサリーなどが
作られているが、原材料もアクセサリーにあっては、玉鋼・ヤスギハガネ・
軟鋼・特殊材などの利用を図るなど、それぞれの地方の鉄文化と
現代科学産業産品とのコラボレーションなども見られる。
製作工程においては、形成を槌打ちによる鍛造で行なうのが特色であり、
その作品は鉄がもつ独特の味わいがある。
この鍛造とは字のごとく「鍛えて造る」 ということです。
鍛金が板材などを叩いて形成を行うのに対して、鍛造は
「鉄は熱いうちに打て」と言われるように、鉄を高温にして
たたくことにより鍛えると同時に、任意の形に形状を変えることを言います。
たたくということで固体の中の隙間をなくして一つの強い固体にし、
また熱いうちであれば容易に色々な形にも変えることができます。
これと同じように金属塊をたたく(鍛錬)とによって鋳造時に生じた
泡・ガス(気孔)を圧着させ、結晶粒を微細化し、組織を改良し機械的性質を
改善し、同時に目的の形状を作り、機械加工を省略もしくはその工数を
減らすことが<鍛造の目的>なのです。
鍛造の歴史、鍛造品の特徴・種類、鍛造方法
参考HP
近畿鍛工品事業協同組合HP >>
■ 鍛造工芸品の製作 ■
自由鍛造
自由鍛造とは、金属材料を適当な高温に加熱し、プレスまたは
ハンマを用いて、その上下金敷間で力を加えて鍛造加工を行うことです。
鍛伸すえ込み、穴あけ、穴広げ、展伸、せぎりなど鍛造の基本作業を
それぞれ製品の使用目的、用途などに応じて組み合わせて
鍛錬、成形を行います。
大型鍛造品や、多種少量品で金型の使用に適さないものの生産に適用します。
製作工程写真
森寅鋼業株式会社 HP >>
その他 ローリング鍛造、ハンマー型打ち鍛造などの動画が見れます。
ロートアイアン
ロートアイアン(Wrought Iron)は本来ヨーロッパの文化として発展して
来たものです。
鍛鉄、練鉄と訳されていますが、今日の工業化の時代以前にあっては、
鉄の製品はすべて手仕事による鍛造によって形が造られてきました。
こうした時代、生活の道具や武器は勿論のこと、すでにヨーロッパでは
建築の分野においても手工芸鍛造による装飾エレメントが発達したのです。
今日では鉄の加工技術は格段に進化し、その殆どが工業製品です。
しかしヨーロッパで発展した鉄の装飾デザインの価値観は、
その後もヨーロッパ文明の伝播と共に世界的に広がり、現代においても
ロートアイアンとして受け継がれているのです。
ロートアイアンは伝統的なヨーロッパの手工芸鍛鉄による
デザインの表現です。
参考HP
ロートアイアンのよし与工房 >>
◇この章のキーワード◇
フォージュ(炉)
火鋏み工具
フラッティング
アンビル(金床)
ハンマー
アンビル
治具
■ クラフトデザイン 25 課題 ■
制作例写真 参考HP
川口鍛金教室 eギャラリー>>
このHPに作品集がありますので、参考にしながら
何か作品を作ってみよう。
◇◇
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