2011/03/19

■ クラフトデザイン 26 (金工)■

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■ 金属の発色技法 ■



金工作品への最終的な仕上げとなる「着色」も、金属工芸の
大切な工程の一つです。

着色とはいっても、塗料(色素顔料)を塗ることはあまりしません。
金工品は、数百年単位でものの命を考えてきたせいか、剥落の

おそれのある塗料を避けてきたのかもしれません。
伝統的な金工技法に用いられる着色は、化学反応による素地の「発色」か、

もしくは漆や薬剤などの焼き付けが多いようです。
この着色法にも工房や技術者それぞれに個性や独創があり、金工作品の

大きな見所の一つでもあります。多くは、工房の秘伝技法となっています。
また、金属が持つ独特の色彩や光沢を活かした、金属工芸ならではの

美しい世界を築きあげています。
その美しい世界である「金属の発色技法」を調べてみましょう。




金属工芸の色着けは、時間とともに変化する金属の性質を
知ることから始まる。

そして、制作のプロセスと最終段階である着色との関係を実際の
制作をとおして体得していくことが大切である。

鋳金・彫金・鍛金のそれぞれに適した着色法について、金属の組成から
地金の色を生かした技法、さらには工芸品における色彩の背景に

ついても知っておく必要がある。



発色技法とは金属の表面に様々な化学変化を人工的におこさせ
皮膜を作るというものです。

目的として、金属に様々な色付けをするということの他、
表面に化学変化による皮膜を作ることで、内部にサビが

進行しないようにするという古来の知恵の集合でもあるわけです。
つまり、防錆、防腐効果をも兼ねているのです。

着色された金属の色は本当に美しいものです。
塗装では絶対に出せない色がそこにはあります。


参考HP

  鍛金のいろは-伝統の金属着色技法 >>



銅の着色

 緑青仕上げ
 硫化仕上げ
 煮色仕上げ


鉄の着色

 鉄錆
 鉄黒錆




■ 金属の表面処理加工 ■ 

金属はその物自体が色を持っており高い光の反射率により、
周りの風景をも鏡のように映しこみ色を発しています。

金属の磨き、発色、着色、メッキなどさまざまな工夫と工法が
なされています。

工芸からプロダクト、建築、インテリアなどに使用される
金属の表面処理加工などを調べてみましょう。


○鉄の表面処理加工

・防錆前処理加工
・電気亜鉛メッキ

・溶融亜鉛メッキ
・りん酸亜鉛化成被膜処理

・塗装処理
・溶射処理


○ステンレスの表面処理加工

・電解研磨
・精密鏡面加工「電解複合研磨」

・酸化発色
・染色処理

・酸洗い処理
・不動態化処理

・マグネシウムの陽極酸化処理
・最適な表面処理を選ぶ



○アルミニウムの表面処理加工

・アルマイト
・鏡面アルマイト

・羽布研磨
・化学研磨

・ 蒸着
・梨地アルマイト

・ホーニング(ショットブラスト)
・液体エッチング

・染色アルマイト
   シルバー・ブラックの他に様々な色が調色できる。

・脱脂洗浄
・塗装

・メッキ



上記キーワードのうち

●メッキ(鍍金)とは

メッキは金属の表面に目的に応じて他の金属を被覆し、地金属を
腐食から守ると同時に装飾し商品の価値を高めたり、

光沢を与えることにより摩擦などの抵抗から地金属を守ります。


参考HP

  メッキ(鍍金)とは >>




●溶射とは

燃料-酸素の燃焼、電気エネルギーなどの熱源を用いて溶射材料を加熱し、
溶融またはそれに近い状態にした粒子を基に吹き付けて皮膜を形成する

表面改質法の一種です。溶射は他の表面改質法(表面焼き入れ、浸炭、
窒化、イオン注入、メッキ、蒸着、肉盛溶接など)に比べて

多くの利点を持っています。



■ クラフトデザイン 26 課題 ■

金工と言うより、プロダクトか建築の領域になるのかもしれませんが、
上記のキーワードのうちアルミニウム専用の処理加工である

アルマイトということを調べてみましょう。


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