2010/03/29

■ 建築デザイン 25 ■

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   21世紀の建築デザイナー


人は、周りの世界をあるがままに受け入れたり、より快適に
美しく秩序ある姿へと変えようとしたりする。

我々と我々の世界との相互作用は、受け入れるか変えるかの
二つの反応か又はそれらの混合と考えられる。

それは、デザインの精神が世界に直接かかわる建築でも
同様である。

建築の力によって、すべてを変える事はできない。
しかし、現状のすべてを容認する事も難しい。


建築することは、受け入れる事と変化させる事の両方を
含んでいる。

デザインの精神は、この二重性をもった問いにさらされている。

「人は何を変え、何をそのままにしておくのか?」

この問いかけに対して、建築は哲学的である。

それは、世界がどのように機能しており、それにどう
応答すべきかを理解しようとすることでもある。

ここに正解はないが、どの要因が状況に突き当たり、それを
どう扱うべきかという思索と決定とが常に混同している。

  デザインするという行為には、精神的な姿勢が内在する。
この姿勢は、建築に影響を及ぼす外的条件などに対して
一貫性をもたなければならない。

その姿勢は、無意識または意識的に主張されるが、常に、
つくられる作品の性質に影響を及ぼす。

また、すべての建築に適用できる唯一の姿勢などもない。

建築作品の多様性は、建築家による哲学的アプローチの
多様性の結果なのである。

また、多様性があるからこそ文化とか文明とかが有り
20世紀まで我々は生きてこられたのである。 

デザインする精神がとる姿勢は、服従から共生を経て
支配へといたる広い次元に存在する。


人は支配的な条件に隷属することもあるし、それらと
調和しながら自立する作品をつくろうとすることもある。

また、それらを支配しようとすることもあるかもしれない。
しかし、この支配的な条件とは、このかけがえのない地球上に

我々は生かされているんだという哲学的な観点のことであり、
けっして経済的な問題ではないはずである。


姿勢は、建築デザイナーの個人的な主張であるが、
文化として受け継がれているものでもある。

21世紀になって、まだ日は浅いが人々が何を変え、
何を残しながらこれからもこの地球上に存続して行くのか

人類の永遠のテーマともいえるこの問題に、
我々建築デザイナーは、日々立ち向かっていかねば
ならないのである。

  

[参考 HP]

      The Virtuai Architecture >>





 ■ 建築デザイン 25 課題 ■

 「人は何を変え、何をそのままにしておくのか?」

 
貴方の街にある建物のうち、機能・用途、または美観・景観上
どの建物を残し、どの建物をどう変えていけばもっと
いいと思いますか?

そして、それは誰のためにそうなったらいいと考えますか?


     分断から混在へ(提言/新世紀の都市像を考える 隈研吾) >>


   ◇◇

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