2010/09/30

■ プロダクトデザイン 5 ■

------------------------------------------------
貴方だけのデザイナーズバイブル>>
本学校E-Book 使用例ブログ>>
誰でも学べるデザインの学校 購買部>>
------------------------------------------------

価格:4,484円
(2012/2/8 20:09時点)
感想(33件)



  ■ 生活者のマインド動向について ■


 1、これまでの消費者から、これからの生活者へ

昨今の地球環境の影響を受け、生活環境の悪化、資源・エネルギーの
不安、物価上昇の懸念に対して生活防衛をし他方では、伸びの止まった

所得を有効に活用して、生きがいのある個性的な暮らしを演出するには
どうしたらよいか、生涯の30%に達する自由時間をどのように設計し

新しい生きがいをみつけたらよいのか、そのための生活原理は何かなど
これらの問いかけが、今日の人々にとって、さしあたり新しい課題と

なっている。
かつての高度成長時代には、人々の関心は生活の物的充実と量的拡大にあった。

当時、「望ましい、物的な豊かな生活」についてのイメージが三種の神器や
3C(カラーテレビ、クーラー、カー)などの形で、ほぼ共通にもたれていた。

しかし、その物的消費者の時代が終わり生活者の時代が始まったのである。
人々はもはや物を買い、それを使用し、消費する消費者ではなくなった。

今では多くの人々が自らの価値観と生活設計に基づいて財、サービス、
情報機会のある組み合わせを選択し、それらによって望ましい自分を

創りあげ演出する生活創造者あるいは能動的な生活設計者、
つまり生活者へと変身しつつある。



 2、消費者意識の変化の背景

  ①経済成長率の急速な鈍化と低経済成長社会の持続

  ②公害・環境問題のクローズアップ

  ③資源・エネルギー問題の深刻化

  ④消費者運動と住民運動の拡大および定着

  ⑤国際化の進展

  ⑥地域社会・地域文化の比重増大

  ⑦人口構成の変化(超高齢化社会)

  ⑧情報革命  

  ⑨東日本大震災と福島原子力発電所事故による放射能漏れ
      による将来不安

      など・・・・・




 3、消費者の質的転換(要素要因となっているもの)

 生活諸条件を確かめてみよう。

  ①所得の伸びの鈍化  低経済成長・消費者物価の上昇

  ②家計支出の構造変化 高貯蓄率の持続・クレジット社会
  ③物的充足の達成   衣、食を中心とした物的生活の充実  

  ④自由時間の増大   勤労時間や家事労働の短縮
             
  ⑤平均寿命の延長
      生きがい中心の生涯設計へと人々の関心が移ってきた
      地域社会活動、ボランティア、教養、学習、スポーツ関連など

  ⑥価値意識の変化 個性化、多様化、個人生活の重視
                  安らぎ志向、こころ志向、レジャー化

           趣味化などの価値の意識に変化が起きている。



 4、今後の生活者イメージ 

 複雑な欲求、価値態度、生活習慣を持ち主体的かつ個性的に
 生活設計をするが、まだ他の人々との共同の意識の中にいようと

 する同調性を持つ。
 メーカー側の働きかけに受動的な消費者から、企業活動に積極的に

 働きかけ、評価する能動的な消費者=生活者になろうとしている。
 多数の商品を組み合わせてライフスタイルをつくる独自な

 生活の論理、レジャーの論理を持ちそれが多様化・個性化し
 生活の構成価値を重視するようになってきた。


 5、まとめ

 消費者への対応の時代から生活提案の時代へ商品コンセプトは
 これからの生活者研究に始まる。

 「新商品」は、消費者に対し、新しい仕事や「生活様式」を提案する
 いわば、人間をもっともっと愛し、見つめなければ考えつかないもの

 なのであろう。



 ■ プロダクトデザイン 5 課題 ■

 「人は何を変え、何をそのままにしておくのか?」

 貴方の家庭にある商品のうち、機能・用途、または
  装飾上どの商品を残し、どの商品をどう変えて

 いけばもっといいと思いますか?
   そして、それは誰の価値のためにそうなったらいいと考えますか?

  [参考HP]

   電通消費者実感調査 >>

   同上 2005年 報告書 PDF >>


 ◇◇

---------------------------------------------
人気ブログランキングに参加しています。
このブログが役に立ったと思ったら、クリックをお願いします。
人気blogランキングへ
---------------------------------------------
本学校のデザイン学習の仕方はこちらから>>
---------------------------------------------
IT時代のデザインバイブル(デザインの方法・仕方)説明サイトへ>>
---------------------------------------------