2010/09/15

■ プロダクトデザイン 2 ■

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 ■ プロダクト・デザインの特徴その2 ■


●生活行動や価値観をとらえた商品の話


明治の「チェルシー」はキャラメルやキャンディーから離れた
女子学生を再び取り戻したヒット商品である。

この商品が成功を収めたのはなぜだろうか?
チェルシーのプロダクト・コンセプトは「初恋」

甘さに飽き飽きした消費者はキャラメルには手を出さなくなった。
歯にくっつくキャラメルという商品は「カッコワルイ」という

概念でとらえられている。
一方、甘くおいしいだけではなく可愛いキャンディー「チェルシー」は

物思いにふける若い人々の心をつかんだのである。
女性はチェルシーを一度に食べない。食べるのが目的ではないからで、

昼休みや放課後、クラブ活動なんかの時に男性に話しかける
キッカケづくりに使われたりもする。

この様な意味でチェルシーは媒介の役割を果たしている。
キャラメルでは格好がつかないのである。

大人としての役づくりが彼女達のおしゃれに拍車をかけ
価値観に基づいて、さまざまな品物を選び役づくりのために

身の回りをかためる。

「チェルシー」は女性のこうした生活行動や価値観をうまく
つかまえて商品化を行ったサンプルなのである。


商品の3つの効用

① 実質的効用(機能)

② 感覚的効用(情緒)

③ 意味的効用(価値)


「チェルシー」は感覚的効用と意味的効用を満足させた商品なのである。





●消費者が購買に至るまでの心理とは何か

購買までの心理的プロセス(AIDMA)


A (Attention)     注意

       I (Interest)     興味

D (Desire)       欲求

  M (Memory)    記憶

A (Action)       購買




●シルズ効果

広告ではシルズ効果という言葉が良く使われます。
シルズというのは、ビーフ・ステーキがジューっと音をたてて

焼けることを意味しています。
油が飛び、匂いが私達の食欲をくすぐる。つまり、広告の受け手が

唾をのみ思わず手を出してしまうような広告を指して
シルズ効果があるという訳である。

商品デザインも、シルズ効果を盛り込むことを意図して推進したい。  




●商品の3つの効用

商品作りは3つの効用「実質的効用」「感覚的効用」「意味的効用」を
どう考えるかによって違いが出てくる。

下記の課題に取り組んでこれらのことを考えて、自分なりに答えを
探してみよう。

私達の廻りには同じような機能を持ちながら効用の目的が異なった
商品は他にもあり、それらを比較してみることは今後の

商品コンセプトの立案の訓練となるでしょう。
我々、デザイナーは商品やカタログ、新聞広告、コマーシャルを

ただ見過ごしていて、売れているんだな、カッコイイな、などと
ボーっと見ているそのレベルに留まらず、もう一歩二歩踏み込んで

モノやコトを観たり考えるべきである。
言い換えれば市場製品のデザイン、効能、購買心理等を観察して

分析、分類する力を養わなければならない。


○どうして売れるのか?

○何処がどのように購買意欲に拍車をかけているのか?

○その商品の魅力とウリのポイントは?

○構成、構造、仕上げがどうなっていて、その効果の結果は?


[参考 HP] 

        「知本主義」の経営学 >> 



■ プロダクトデザイン 2 課題 ■

ポケットカメラ(インスタントカメラ)と高級一眼レフカメラがあります。
ここ2、3年にはカメラつき携帯電話が世の中に出て来ました。

それぞれの商品作りは3つの効用「実質的効用」「感覚的効用」
「意味的効用」がそれぞれ商品開発者(プロダクト・デザイナー)達に

よって考えられていた筈です。
貴方なりに、この3っつの商品の開発コンセプトと今後の将来性に

ついて考えてレポートにしてみましょう。

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