2010/12/20

■ プロダクトデザイン 20 ■

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 ■ 21世紀のプロダクトデザイン ■



移り行く時代の流れの中で、物事の有様は、時に急速に変化する。
かつて造形力を全面にものの形づくりにいそしんだ、あるいは

余儀なくされてきたデザインも、今日までにすでに造形力を
核にしつつも構想力と調整力を加えた三つの力が備わる職能としての

認知が定着するに至り、活動の領域を広げてきた。
そして今、創造業への指向性を強める産業社会のメンバーたちの

デザインに寄せる期待は、その範囲にとどまらない。
もともとデザインは、産業社会にあって製造業分野とのかかわりが

深いのだが、近年サービス分野との接面が拡大しつつある。
デザインに寄せられる期待、サービス産業にかかわるデザインの

役割は、アウトプットに形が重要な位置を占めるのは、これまでの
メーカーの場合と変わらないが、いかにそれをつくるか、何でそれを、

誰がそれをつくるかまで及ぶ。


5W1Hの「いつ」「どこで」「誰が」「何故」「何のために」
そして「いかにして」というキーワードと、「誰のために」などという

時代のトレンドを見越す、預言者のような役割をも要求されている。
最近発表された、携帯電話の中に松永真氏、佐藤可士和氏らの

携帯電話があります。
松永、佐藤両氏は、専門はグラフィックデザイナーなのですが、

ここにもいままでのデザインワークとは違う、誰がデザインしたのかという
コンセプトが必要だったのでしょう。



 [参考HP]

    デザインの力で“生活ケータイ”の利用満足度を向上 >>




すでに『形と色のコンポジションを考えるのがデザイン』と
いう時代ではない。

贅沢でエレガント、というプロダクトの美しさの追求だけではなく、
どういう過程でそれが生み出されてきたのか、という

コンセプトや内面性、精神性が求められている時代なのである。
この姿勢は、プロダクト製品に影響を及ぼす外的条件などに対して

一貫性をもたなければならない。
その姿勢は、無意識または意識的に主張されるが、常に、つくられる

作品の性質に影響を及ぼす。また、すべてのプロダクトに適用できる
唯一の姿勢などもない。



プロダクト作品の多様性は、プロダクトデザイナーによる
哲学的アプローチの多様性の結果なのである。

また、多様性があるからこそ文化とか文明とかが有り20世紀まで
我々は生きてこられたのである。 

デザインする精神がとる姿勢は、服従から共生を経て支配へと
いたる広い次元に存在する。

人は支配的な条件に隷属することもあるし、それらと
調和しながら自立する作品をつくろうとすることもある。

また、それらを支配しようとすることもあるかもしれない。
しかし、この支配的な条件とは、このかけがえのない地球上に我々は

生かされているんだという哲学的な観点のことである。
姿勢は、プロダクトデザイナーの個人的な主張であるが、

文化として受け継がれているものでもある。



21世紀になって、まだ日は浅いが人々が何を変え、
何を残しながらこれからも、この地球上に存続して行くのか

人類の永遠のテーマともいえるこの問題に、
我々(プロダクト)デザイナーは、日々立ち向かっていかねば

ならないのである。
概論でも記しましたがデザインは細分化されすぎた。

今日おかれた社会的背景を捉え、自然と人間社会の共生を思慮し、
これからの文化、文明に寄与するべく、よりジャンルを超えて

生活道具を提案し、道具文化の創造をしていかねばならない。
その意味において、建築、環境、IDやプロダクト・デザイン、

クラフト・デザインという概念領域や方法論から、既存の
デザイン概念を超えてインテグレーティッド・デザインとも呼べる、

より異質な分野との再編やコラボレーションを行う時期が
きているのである。




■ プロダクトデザイン 20 課題 ■  

デザインはモノ作りの1段階である企画・設計のステップに
深くかかわり、造形を基軸に他の専門性の裾野をもってサービス

してきた。しかしこれからは、オールマイティではありえないに
しろ、他の専門分野も裾野ではなく峰をなすデザインサービス

でなければならないだろう。
その意味で、建築、インテリア、クラフトなど他のジャンルの

デザインについても造詣を深めておきましょう。



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