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(2012/1/18 23:35時点) 感想(2件) |
■ 照明の基礎知識 ■
1、光と感覚
照明とは、目という感覚器官に働きかけ、見て作業するという機能を
満足させながらも、同時に情緒や記憶にも働きかける、インテリアの
要素でもある。
照明の計画では、目的の視作業条件を整えたり狙いとする雰囲気を
演出するために、空間の規模や材質に対して、照度や明暗、コントラスト、
演色、光色などの各要素を詳細に検討しなければならない。
2、照度
人は物を見るために一定以上の光の量を必要とするが、
照度(lx:ルックス)とは、光源によって照らされる場所(面)の
明るさの度合いをいう。
各種空間の必要照度はJIS(JIS Z9110-1979)によって規定されている。
この場合の照度は、水平面の照度を示すが、作業内容によっては
鉛直面(化粧時の顔面など)照度を求める場合もある。
照度の計算には、光束法と逐点法(ちくてんほう)がある。
①光速法による計算
光束法は、主に照明器具を等間隔に配列した空間での平均照度を
求める場合につかわれる。
オフィスや工場などの明視空間はもちろん、ホテル、レストラン、
住宅など雰囲気を重視する空間でも、概略の照度を確認するために
都合のよい計算法である。
②逐点法による計算
ある特定の場所の照度を計算するときに用いられる。
③照度と視力(順応)
照度と視認性の関係については、一般に明るいほど視認性は高まる。
目の構造上、網膜細胞は明るいほど刺激され、よく見えるからである。
また、明るすぎても眩しさや目の調節機能から視認性は落ちる。逆に
照度が低い空間でも、人はかなりの程度まで識別する事ができる。
視覚には、順応という便利な機能が備わっている。明るい所では明るい
なりに、暗い所では暗いなりに、よく見えるように順応しようとする
のである。
④高齢者と光
上記で述べた順応も、見るという能力は高齢化により確実に衰退する。
⑤色温度と照度
色温度とは簡単には、光源の色だと解釈すればよい。金属に熱を
加えると、最初は暗赤色の、最後は青白色の光を発するが、それぞれの
色に発色したときの金属の温度を色温度という単位を使用する。
3、演色性
照らされている物の色の見え方は光源の性質によって異なる。
色の見え方を左右する光源の性質を演色性という。
その演色性を評価する指標に、平均演色評価数と特殊演色評価数がある。
①平均演色評価数
試験色を試験光源で照明した場合の色の見え方を、基準光源で照明
したときの色の見え方と比較して数量的に表したもので、100に
近いほど演植生がよいことを示す。
②特殊演色評価数
平均演色評価数に対して、特定の色による演色性を評価したものである。
4、均斉度
仕事で長時間作業する場所などでは、物が良く見えるには、照度の
ほかに明るいところと暗いところのばらつきがないように光の分布の
均一さも要求される。このばらつきの大小を同一作業面の平均照度と
最低照度(または最高照度)の比で表したものを、均斉度という。
5、光源輝度とグレア
輝度とは、文字通り輝き具合を数量化したもので、
単位はcd/㎡(カンデラ毎平方メートル)である。一方、グレアは
物理量ではなく、眩しさの度合いを表す用語である。
①輝度計算
反射面の輝度は、その面の照度に反射率をかけて円周率で除した
計算で算出される。
②不快グレアと視覚低下グレア
水面がキラキラ輝くのは気持ちのよいグレアの象徴的なシーンで
あるが、通常グレアという言葉はマイナスに働くときに使うことが
多い。眩しさによって物の識別に支障を来たすような現象を、
視覚低下グレアという。同時に不快感が生じるときを不快グレアという。
[参考HP]
ライティング講座 (岩崎電気株式会社) >>
■ インテリアコーディネ-ター 10 課題 ■
上記のHPのように、照明という問題を扱うには人間工学から
電気工学というものまで、結構いろんな知識が求められます。
照明関連の計算法などは、難しいように感じられメーカーや専門施工業者に
任せてしまう傾向があるが、実際には簡単な計算で概略を把握することが
できるので、知識として吸収しておきましょう。
上記HPへ行って照明関連の計算法を試してみましょう。
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