2010/11/20

■ プロダクトデザイン 15 ■

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  ■ プラスチックの問題と成形技術 ■




プラスチックの原料は、そのほとんどが石油をもとにしてつくられている。
このため、石油の値上がりと共にプラスチック原料の価格もアップする。

そして石油の枯渇にしたがってプラスチック材料は、
これまでのように大量使用から来る材料価格の値下がりはあまり

望めなくなってきている。こうした意味からも、従来みられた
「プラスチックは安価な材料だから」といった考えでの材料使用は、

徐々にその方向の転換を迫られている。
一方ではゴミ公害のような社会問題も引き起こしている。急激に膨れ

あがったゴミの量が、埋め立てや焼却等の回収処理能力を上回る事態を
引き起こしている。

地球環境汚染が顕在化する中で、二酸化炭素の大気中への投棄も
無限大には行えなくつつあり、プラスチックの焼却処理もコストがかかり

これまでのようには行えなくであろう。
このような状況の中で、分解しない高分子製品の使用規制やデポジットなどの

取り組みが世界的な広がりを見せている。
省資源や再利用に対する関心も高まり、PETボトル等の分別回収や

再生材料の有効利用など、プラスチックという材料のリサイクル化を
もっと有効に利用していこうという動きも活性化し始めている。


廃棄処理問題は、単にプラスチック製品に限られたことではなく、
あらゆる製品の問題であり、いまや私達は製品がその役割を果たし終わった

後のことも考え、企画・デザイン・開発する時点からその計画的処理と
再利用を考慮しておく必要がでてきているといえる。

このような流れの中で、使用済みプラスチックは現在、あるものは
再生原料として、杭、柵、U字溝、植木鉢、漁礁用材料などに利用され、

またあるものは粉砕されて土壌改良剤や、コンクリート増量材として、
またあるものは固められて埋立地のブロックとしても利用されている。


このほかに、液化させ原料として再利用する方法や、ガス化し燃料として
利用する方法もすでに確立されている。

最近では環境に優しいプラスチックとして、生物によって分解される
生分解性プラスチックや光で分解される光分解性プラスチックなど、

分解性プラスチック研究も一部実用の段階に入ってきている。
いずれにしろ、「デザインとは人間・社会・自然を結びつけ、それらに

良い関係を作り出す文化技術をいう」という空間デザイナーの内田繁の
言葉を思い出してください。良い社会を築いていきたいものです。

プラスチック成形とは、成形機にプラスチック材料を投入し、
加熱溶融したものを金型などで形を与えて冷却し、固定化し、

プラスチック製品にする作業のこと。
製造する製品によって圧縮成形機、射出成形機、ブロー成形機など

成形機の種類は異なるが、製造原理はほとんど同じである。
今回は、そのプラスチックの成型方法のいくつかを見てみましょう。



 〇 プラスチックの成型方法

  ◇射出成形(インジェクション・モールディング)
  ◇押出成形

  ◇積層成形
  ◇回転成形

  ◇真空成形
  ◇圧縮成形

  ◇スラシュ成形
  ◇発泡成形

  ◇フィルム成形
  ◇注型法

  ◇カレンダー成形
  ◇熱成形

  ◇ブロー成形(吹き込み成形・中空成形)  など


 [参考 HP]

   プラスチックの成型 >>

   分解性プラスチックとは >>



 ■ プロダクトデザイン 15 課題 ■  

上にあげた数々のプラスチック成形の、それぞれの性質(特性)と
一般的にこの成形でつくられている製品をあげてみましょう。


 ◇◇
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