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■ 企業とデザイナーの関わり ■
◇ IDとGD
プロダクトデザインの分野は、次のように大きくわけられる。
①IDすなわちインダストリアルデザイン→ →工業デザイン
②VDすなわちビジュアル(視覚)デザイン
→ →宣伝・広告・パッケージ・パンフレット
③GDすなわちグラフィックデザイン
→ →宣伝・広告・パッケージ・パンフレット
ID・VD(GD)もデザインプロセスにおいては、調査・資料の段階から
担当者が参加する。
IDでは製品計画決定から、具体的な作業に入る。
GDにおいては、IDのデザインコンセプト決定を受けて
具体的な宣伝企画(広告戦略)からデザインの作業へと進む。
◇ ID業務の位置付け
ID業務は商品企画、すなわち「コンセプト」を決めるところから
「製品計画」に至って一応の完結を見る。
デザイナーには、「企業に雇用されるもの」
「契約によるコンサルタント」「フリーランサー」の3種類があり、
いずれもデザインは事業主またはクライアントから
デザイナーに依頼されることから始まる。
前者をインハウス、後者二つをフリーランス・デザイナーともいう
依頼されると
①データの収集:依頼された事項に基づいて、製品自体、
販売のポイント、消費者の状況、
製品のバイヤー、見本市、などを調査・
研究して創作活動の準備をする。
②創作活動 : スケッチ、部分図、製図、完成予想図、
さらに立体的な模型などをつくる。
③デザイン一切を依頼者に提示し引き渡す。
④依頼者は製造部門・販売部門とデザイナーを共同させる。
⑤デザイナーは各部門と協力して生産を完成させる。
このような順序でデザインから製品販売までが一本に貫かれる
ことになるのが、インダストリアル・デザイナーの在り方とされている。
決定した「コンセプト」を基に、機能や機構は研究開発、
形のある製品とするのは生産部門の仕事となっていく。
企業における製品計画は従来、技術開発を優先する生産指向的・
技術志向であり、デザイン業務は製造過程のなかで一つの
プロセスとして位置付けられてきた。
しかし、デザインはユーザーニーズに対応した商品化を目的と
しているため、製品の付加価値を追求し高めていくソフト志向の
計画、設計業務といえる。
最近の商品開発の方向は、消費者サイドからの商品に対する
付随的な機能やデザインへの関心が強くなってきているため、
デザイン業務は従来の「技術からデザイン」のハード志向に
対し「デザインから技術」へのソフト志向を重視した
デザイン先行の時代へ移行しつつある。
[参考 HP]
デザイン経営論 佐藤康三氏 >>
■ プロダクトデザイン 17 課題 ■
インダストリアル・デザイン、ヴィジュアル・デザイン、グラフィック・デザイン
そしてプロダクト・デザインそれぞれデザイナーと呼ばれる職業があります。
再度、それぞれインハウス・デザイナー、フリーランスデザイナーの
仕事の仕方を調べて、モデルとなる人物を探してみましょう。
◇◇
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