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■ インテリア構法 内装工事とデザイン ■
どの様に品質の優れたインテリア材料でも、その下地と工法を誤ると
その性能を発揮することはできない。
たとえば、木造床に厚さ2mmのビニルタイルを張るときに、
下地を根太間隔を45cmとし、これに厚さ9mmの1類合板を
釘打ちで張りつけて下地とした場合は、人間の歩行による荷重
または重量物によって接着の脆化がおこり、短期間でビニルタイルは
剥離する。これは下地の構成が適切でないことによる。
根太間隔を36cm以下とし、板や合板を二重張りとすべきである。
すなわち材料に適した工法を採用することが重要だという事である。
下地にはセメントモルタル塗り下地、木造下地、鋼製下地など
多種多様な工法がある。いずれにしても下地は躯体と仕上材との
中立ちをするもので、その良否は仕上がりに大きな影響を与える。
また躯体への下地への取り付けが堅固でないと、剥落、亀裂などが
発生する。
たとえば下地にデコボコがあると仕上げ面にもそのデコボコがあらわれ、
そこには塵埃がたまり、また照明によって影が出るなど、
見苦しいことになる。
下地は堅固に、平らに不陸なく製作することが肝要である。
レンガや粘土瓦は単一材料であるが、断熱、遮音、耐火、
耐水、耐熱、対候性など、要求される複雑な性能をかなりの
程度まで満たしていて、すぐれた材料といえる。
(ただ耐震性に欠けるのが欠点である)
これらに対して工場生産品である多くの建築材料は、単一機能にだけ
優れたものが多い。
たとえば亜鉛鉄板は吸水率0で屋根材料としてすぐれた材料であるが、
薄板であるため暑さ寒さに対しての遮音性能に欠け、降雨時には発音する。
これらの欠点を補うには他材料と複合して、必要性を満たすような
構法を用いる必要がある。
□ 各仕上を伴なう構法 □
上記で述べたように、その仕上材の機能と用途を確保するため
その下地の構法もセットで知っておく必要がある。
それぞれの工事の仕方をいうものを工法とし、ここでの構法とは
床、壁、天井、階段などの下地から含めたすべての造り方という
意味で使用する。
○床構法
架構式床(組床) ◇木造床組み
◇ころばし床組み
◇置き床
◇鋼製下地組床
◇緩衝材入り組床
◇フリーアクセスフロア
◇ポータブルフロア
◇ダンスフロア
非架構式床 ◇コンクリート直仕上げ床
◇直張り床
◇塗り床
◇浮き床
◇緩衝材入り直張り床
○壁構法
木造 在来工法 ◇真壁と大壁
◇木胴縁化粧合板張り
◇木胴縁プラスターボード+クロス張り等
◇ラスボード下地プラスター塗り
◇その他
枠組み壁工法 ◇間柱プラスターボード+クロス張り等
鉄筋コンクリート造・鉄骨造
◇木造下地(木れんが+胴縁)
◇軽量鉄骨下地(LGS)
◇ボード直張り(GL工法)
◇塗り壁 モルタル塗り
◇タイル張り・石張り等
○天井構法 ◇木造下地と軽量鉄骨天井下地
◇さお縁天井
◇打ち上げ天井
◇ボード張り天井
◇左官仕上げ天井
◇直塗り天井
◇システム天井
◇光天井等
□ 内装工事 □
造作は雑作からきた言葉で、躯体工事以外の木工事を指していた。
しかし、鉄骨構造や鉄筋コンクリート構造が一般的な構造に
なって以来、明確な定義はされていない。
一般的には階段、手すり、バルコニー、開口部枠回り、内法、畳寄せ、
幅木、回り縁、造り付け家具、天井、左官工事を除く壁、押し入れ、
床の間、書院、戸袋、飾り棚、カーテンボックス等をさしている。
[参考 HP]
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■ インテリアデザイン 16 課題 ■
上記で述べた造作工事のそれぞれのものの、機能、用途、
そして仕上げ材を含めたその構法について、どんなものがあるのか、
どんなデザインがあるのか調べて図面にしてみましょう。
◇◇
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