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■ 一般構造の理解とデザイン ■
建築物は、構造体として自重、荷重(積載・積雪など)、および地震力、
風圧力などの外力に対して、十分な強さと剛性を持っていなければならない。
一般に構造体は、柱、はり、床、壁などから構成されているが、
これらがどのような材料でできているかによって構造体を
分類すると、次のようになる。
1、木構造
2、鉄筋コンクリート構造
3、鉄骨構造
4、鉄骨鉄筋コンクリート構造
5、補強コンクリートブロック構造
6、レンガ、石造
7、特殊コンクリート構造
詳しくは本大学 建築デザイン講座 -建築デザイン16-を
参照してください。
また、構法別に分類すると、大きく次の3つに分けられる。
1、架構式・・・木構造、鉄骨構造のように、梁、柱など
細長い構造部材を組み合わせて骨組みをつくる方式
2、一体式・・・鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリートのように
基礎、柱、梁、床などを型枠のなかにコンクリートを
流し込んで一体的につくる方式。
3、組積式・・・補強コンクリートブロック造、レンガ造、石造など各部材を
モルタルなどで接着して積み重ねた方式
実際につくられる建築物の中には、異種構造の併用は認められては
いないが、部分によってこれらの組み合わせにより造られているものもある。
また建築物は、次のような部分に分けて考えることが出来る。
1、基礎
2、主体構造
3、外部仕上げ(外壁、屋根の下地及び仕上げ)
4、内部仕上げ(床、内壁、天井の下地及び仕上げ)
5、開口部(窓および出入り口枠、建具)
6、階段
このうち、インテリアの領域は、4、5、6と設備機器などであるが、
主体構造の種類によってその対応方法が変わってくるので、
それぞれの構造の概要について、広い知識を持つことが必要である。
□ プレファブ住宅の概要 □
プレファブとは、英語のPrefabrication(あらかじめ造るという意味)に
由来する用語である。
住宅では、従来の造り方が、現場に持ち込んだ各種の材料に
手を掛けてつくっていくというものであるのに対し、住宅を構成する
各種の部材をできるだけ現場以外で加工を済ませておき、
現場での施工手間を極力少なくすることが、その具体的な意味であり、
そうした方向の技術開発をプレファブ化という。
プレファブ化は、平屋建て住宅、中高層住宅を問わず進められて
おり、また住宅以外の各種建築でも盛んに使われている。
一般にプレファブ住宅という場合は戸建て住宅が考えられやすいが、
長屋建て、共同建てのものも含まれる。
また、狭義には(財)日本建築センターによる、工業化住宅性能
認定事業によって認定されたものをいうこともある。
プレファブ住宅はその主要構造部の材料の種類から、木質系
鉄鋼系、コンクリート系にわけられ、また主要な部材の形状からは、
軸組構法、パネル構法、ボックスユニット構法、そしてこれらの
組み合わさったものがある。
[参考 HP]
家づくり事典 構造工法 >>
◇この章のキーワード◇
◇下地と仕上げ
◇プレファブ
◇木質系プレファブ
◇鉄鋼系プレファブ
◇コンクリート系プレファブ
◇プレファブの軸組構法
◇プレファブのパネル構法
◇プレファブのボックスユニット構法
◇◇
■ インテリアデザイン 16 課題 ■
現在、ハウスメーカーの大手はこのプレファブ住宅を
採用しております。
どのメーカーのどの製品(住宅)が何系のプレファブか、
確認して併せてインテリアデザインの特徴を探って見ましょう。
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