2010/04/20

■ インテリアデザイン 9 ■

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  ■ 集合住宅の計画とデザイン ■


 □ 集まって住むという事 □

集合住宅というものを単にフィジカルに1棟の建物に
複数の住戸が収容されているものと規定するだけならば、

集合住宅の歴史は、はるかにさかのぼり古代ローマにおいても、
既に、ときには7~8階建てのインスラと呼ばれる集合住宅が
存在していた。

我々、人間はけっして一人では存在していけないのは自明の理であり、
過去にさかのぼって集合住宅論を書くスペースもない。

これらの歴史、存在理由については皆さんの独学にゆだねる事にして、
ここではこれからの近未来、21世紀の方向性についてインフォメーションを

していきましょう。


 
  □ 集合住宅とインテリアデザイン□ 

建築デザイン 9のところでも述べたように形態としての集合住宅は、
いろいろなタイプのものが造られて来た。

低層集合住宅と高層集合住宅、公共の集合住宅と民間の集合住宅、
それより前の議論として、こうした集合住宅か戸建て住宅か、

持ち家か借家かといった二分法的な議論はこれからの長期展望に立った
都市住宅論にとっては、実りある成果をもたらすとは思えない。

むしろ、各々の両者の良さを相互交錯させ、その複合のありさまを探る
混成手法をハード、ソフト両面で模索する事に長期的にみた課題が
あるというべきだろう。

ことに、人口減少、少子高齢化、住宅・マンションストックの頭打ち、
初期のマンションの老朽化、耐用年数の短さなどこの日本の集合住宅は

いったい何処へ向かおうとしているのだろうか。


ハードな手法を支援するソフトな仕掛け、つまり、住宅供給のインテリア
デザイン分野になるであろう。

この全く新しい体系・方法論と呼べるものを、
私達デザイナーは人々に提案していかねばならないのです。



   ◇この章のキーワード◇

 集合住宅の近年(もう30年前からですが)の
 新しい体系・方法論 抜粋

    ◇コーポラティブ方式
    ◇2段階供給方式

    ◇スケルトン賃貸方式
    ◇ハブラーケンのサポートシステム

    ◇マンションリフォーム
    ◇都心事務所ビルの集合住宅化への用途変更

    ◇古い建物の再生、例えば町屋再生・古民家再生
    ◇ニュータウンのオールドタウン化対策


 [参考HP]

    スケルトン・インフィル住宅 >>

          間取りとは何か? HOUSE VUSION >>


    
 ■ インテリアデザイン 9 課題 ■


集合住宅に求められている集住空間に対する主要な
条件を要約すると、つぎの3点になります。

1、住戸空間が居住者ニーズに合わせて、自由で
  個性的に演出されること。

2、共同空間が、豊かな共同生活を支えるのにふさわしい
  空間にしつらえられていること。

3、集住空間全体が良好な都市景観形成等、豊かな街づくりに
  寄与する空間としてしつらえられていること。


ワンルームマンションの違法駐車、ゴミ捨て問題、
日照問題、など従来の集合住宅に対する批判の要点は、

この3点にかかわったものばかりです。

どこかの集合住宅へ行って、特に2番の共同空間が、豊かな
共同生活を支えるのにふさわしい空間にしつらえられているか

どうかを確認してみましょう。
そこは、どんなインテリアデザインでしたか?。

そこの住人達は、豊かな共同生活を謳歌していましたか?
本当に、難しい問題です・・・。

でも、デザインするのは・・・、貴方です。



     ◇◇

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