2010/04/16

■ インテリアデザイン 7 ■

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  ■ 生活空間の計画とデザイン ■

 □生活空間 生活像の把握□

我々の生活には多くの要素があって、一定のものとして
捕らえることは難しい。

その上、時間と共に変化していく内容も少なくない。

しかし、生活のあり方を出来るだけ正しく把握しないと
生活空間の計画は、良い成果にはならない。

施主の要求条件の中には、一般に共通する内容と、特定の
人だけが要求する内容とがある。

住宅でも、特定の個人が住む家と、不特定多数の人が入る
集合住宅とでは、条件のおさえ方に大きな差異がある。

共通する生活像を求めようとする場合、グループ化して
捕らえる方法がとられる。

このような類型化した生活様式の分類を、ライフスタイルの
セグメンテーションといっている。

ライフスタイルをとらえるとき、人の生涯をいくつかの
段階に分けて考えると理解しやすい。

それを周期として考えるのがライフサイクルで、年齢的な
生活基盤の区分によるそれぞれの段階をライフステージという。

   子供達が既に成人となっている人々の世代と、幼児を抱える
世代では、当然要求条件が異なる。

生活空間のイメージの把握は、計画を進めるうえで重要な
ことであるが、インテリアやその構成要素のもつイメージを

数量的にとらえることは難しい。

インテリアやその構成要素のもつイメージを調査、分析する
ためには、それに適した物差しを考えなければならないが、

その一つにSD法と呼ばれるものがある。
SD法は、いくつかの反対の意味を持つ形容詞の対の言葉を

使って、対象となるものや空間の印象を評価させ、その
結果から物や空間のイメージや、人の感じ方などを
明らかにしようとするものである。



   SD法の一例(床仕上げのイメージの比較)

          +方向       -方向

 1、明るい    3>2>1>0>1>2>3    暗い

 2、暖かい    3>2>1>0>1>2>3   つめたい

 3、柔らかい         3>2>1>0>1>2>3   硬い

 4、滑らかな      3>2>1>0>1>2>3   ラフな

 5、張りのある      3>2>1>0>1>2>3     たるんだ


 6、乾いた        3>2>1>0>1>2>3   ウエットな

 7、重厚な        3>2>1>0>1>2>3   軽快な

 8、単純な     3>2>1>0>1>2>3   複雑な

 9、男性的な       3>2>1>0>1>2>3      女性的な

10、若々しい         3>2>1>0>1>2>3    年取った

11、機能的な       3>2>1>0>1>2>3    装飾的な

12、動的な      3>2>1>0>1>2>3    静的な

13、たのしい     3>2>1>0>1>2>3    さびしい

14、カジュアルな   3>2>1>0>1>2>3    フォーマルな

15、モダンな   3>2>1>0>1>2>3      伝統的な

16、洋風な       3>2>1>0>1>2>3      和風な

17、高級な       3>2>1>0>1>2>3    一般的な

18、強力な       3>2>1>0>1>2>3    弱弱しい

19、清潔な      3>2>1>0>1>2>3    不潔な

20、安心な      3>2>1>0>1>2>3    不安な



 □生活行為と動作空間□

住空間に求められる広さは、そこでの生活行為によって決まる。
ここでいう行為とは「一つの動作」ないしは「連続する
行くつかの動作」をさす。

したがって、生活に必要な空間の広さを決めるには、
それぞれの動作が必要とする空間領域を把握しておかなければ
ならない。

そして、その基本となるのが、人体、特に手足の動く範囲
(動作域)である。

この動作域に家具や道具を重ね合わせると、その動作に必要な
空間領域を把握することができる。
これを寸法で示したものが動作空間である。





 □生活行為の場と空間構成□

関連する動作空間がいくつか集合し、組み合わされ、まとまった
生活行為の場を「単位空間」と呼んでいる。

単位空間は、一般的には床、壁、天井などで仕切られた室になると
考えられるが、ダイニング・キッチンなどのように2つの

単位空間が隣接して一つの部屋を構成することもある。
したがって、単位空間を区画するか、連続させるかによって

さまざまなプランを立てることができる。
中には区画のないワンルーム型の住宅もある。


   ◇この章のキーワード◇

    ◇ライフスタイルのセグメンテーション
    ◇ライフサイクル

    ◇ライフステージ
    ◇SD法(Semantic Differential Method)

    ◇動作空間
    ◇間取りとゾーニング

    ◇視線の計画
    ◇機能配置

    ◇感覚的要素
    ◇ヒューマンスケール 規模の設定



 [参考HP]

    セグメンテーション・ターゲティングの考え方 >>

    SD法 感性工学 >>


 ■ インテリアデザイン 7 課題 ■

自分の家、ないしは今住んでいる住居の単位空間の構成方法を
調べてみよう。

そして、内装仕上げの床の部材を見て、自分なりの上記SD法に
よるイメージを確認し、友人などの感じ方と比較してみましょう。



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