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(2012/1/30 00:27時点) 感想(1件) |
■ 社会福祉施設の計画とデザイン ■
少子高齢化という問題のうち、少子化について考えてみると
幼稚園・保育所の絶対数不足も問題の一つと言われています。
現状の幼稚園と保育所は、何が違うのでしょうか。
保育所は、ここで扱う社会福祉施設といわれる
児童福祉法に基づく保護者の委託を受けて保育を行う
施設(厚生労働省所管)であり、幼稚園は、学校教育法に
基づく幼児教育施設(文部科学省所管)である。
この二つの施設は、目的や性格、根拠法令は異なっているが、
計画する上では類似しているところもあり、これらの一元化は
幼児施設の当面している重要な課題である。
□立地□
幼稚園・・・幼児の通園に安全で便利な場所
住宅地の中の静かな環境にあるのが望ましい。
保育所・・・住宅地内の保護者の送迎に便利なところが望ましい。
こう書くと、悲しいかな余りこんなところ、無いような気がしてきます。
□配置計画と機能構成□
1、平屋建てが原則
2、同一敷地内に屋外遊戯室を設ける
3、保育室は南面させる
4、乳児部分(満1歳未満)と幼児部分(満1歳以上)を分ける
□主要室の計画□
1、保育室・・・保育室は原則として1階に設置(耐火構造で避難施設を
備えていれば、2階にも設けることができる)
3歳児は4歳児・5歳児に比べ身体的に未熟であり、
保育室を別にする
保育室の所要面積・・3歳児 1.98㎡/人
5歳児 1.50㎡/人
2、遊戯室・・・遊戯室は独立して設けたほうが良いが、保育室と
兼用もできるその場合、保育室を優先して計画する。
3、乳児室・・・乳児室とは、乳児が睡眠を取り遊ぶところである
乳児と幼児は集団能力・活動能力が異なるので
乳児室は幼児の保育室に隣接させない。
乳児室所要面積 1.65㎡/人(保育所設置基準)
ほふく室所要面積 3.3㎡/人(保育所設置基準)
ほふくとは、手足ではうこと。
4、トイレ・・・保育室や遊戯室に隣接して設けるのがよい。
大便器の仕切りは、中がのぞけるような高さとする。
H=120cm
保育園、幼稚園もまた、私達の生活に欠かせない施設です。
子供達と保育士さんたちが、一緒になって元気いっぱい駆け回る
園の光景は、感動的ですらあります。
幼児の保育は、人によってなされる事はいうまでもありません。
そこには、保育士さんと子供達の生身の人間同士の感情交流が
見られます。
確かに、これからの世代を担う子供達には安全で、快適な
そして心の情操教育にもつながるような空間づくり、インテリア
デザインが必要かもしれませんが、役所の縦割りの弊害や消防署等の
理想論の追及ばかりではいけないと思います。
私達は、家庭で保育に欠ける子供もそうでない子供も等しく、
家庭の延長としての昼間の生活を、地域の中で集団で過ごすことが
出来る環境を、用意しておきたいものです。
昼間も夜間も通して、施設にいる子供の施設もあるということを
忘れてはならないと思います。
◇この章のキーワード◇
◇子供と備品の寸法
◇0、1歳児保育
◇保育室
◇遊戯室
◇図書室・作業室
◇母子寮
◇乳児室
■ インテリアデザイン 12 課題 ■
この種の施設はきわめて早い段階から、保育方針に関する
打合せをすることが重要です。正面きっての保育論というより、
子供に関する雑談を盛んにすると、建物やインテリアデザインに
関するイメージもだんだん集約されてきます。
デザイナーの先走り、いわゆる理想建築を造っても、実際に
使いこなしてもらえない、子供達にうけいれてもらえないような
幼児施設では、デザイナーとしては失格です。
さあ、本日の課題です。3歳児の幼児が座る椅子、机、そして
絵本などを入れる本棚をデザインしてみましょう。
[参考HP]
くまもとアートポリス 八代市立高田あけぼの保育園 >>
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