2010/03/07

■ 建築デザイン 14 ■

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美術館の設計


文化施設というジャンルの中には、本日説明する美術館の
他に博物館、図書館などがあげられるが、博物館について

述べると博物館は自然科学、人文科学に関する資料を収集して
整理保管し、展示して一般公衆が利用することにより、

その教養・研究・レクリェーション等に資するための事業を行い、
それらに関する調査・研究をする機関であるとされている。(博物館法)

美術館はその中で、人文系博物館の一種である。

現在、公共施設や民間施設、大規模な建物から小規模な
個人のアトリエ兼ギャラリーまで含めると、美術館の要素を含んだ
施設はたくさんデザインされてきた。

いま美術館は、従来の美術形式である絵画・彫刻・工芸などを
収蔵・展示することに加え、立体化・行動化・情報化する現代美術の
発信地として多様なかたちが求められている。

また、環境との共生など社会的な要請も多く、それらの解として
従来にはなかった斬新な美術館やギャラリーが次々と登場してきて
いる。

これからも、美術館のことを研究しておくことはきっと皆さんの役に
立つことと思いこの章を設けました。


□ 機能構成 □

1、利用者ゾーン  ホール部分

                展示部分

                教育・研究部分

2、サービスゾーン 収蔵・保管部分
               
調査・研究部分
 
                管理部分


□ 展示計画 □

1、巡回方式 観客が入り口から展示室をめぐり、出口に至る動線の
                                形式を 巡回形式といい、三つの基本形式がある。

A、一筆書き型(接室順路形式)

各展示室をつないで配列した形式、小規模施設向き


B、中央ホール型(ホール接続形式)

各展示室が、中央のホールに接する形式、中規模施設向き


C、廊下型(廊下接続形式)

各展示質を廊下で接続していく形式、大規模施設向き



2、設計の基本方針

A、展示空間の動線は原則として後戻りせず交差させない
             ようにする

B、利用者が展示物を見ることに集中できるように、段差等を
                    設けず歩きやすくする。

C、休憩コーナーを適宜設けて、自由な鑑賞ができるように
                    する。

D,照明は、人工照明が主体で展示面の明るさは300lx~
                    500lxが必要。

                   最近では、人工照明と自然採光のバランスのとれた計画が
                   望まれている。

南向き採光は不向き、自然採光方式には次のような方式が
                  ある。

◇頂光採光(トップライト)
◇頂側光採光(トップサイドライト)
◇高側光採光(ハイサイドライト)


美術館の主体はあくまで美術品と鑑賞する人。
「建築がそれを威圧してはならない」というのが、この美術館の
設計理念。

それを具現化するために、''デザインの抑制''がテーマとなりました。
という美術館があります。



[参考HP]

MOA美術館 >>

ミュージアムナビ >>



◇この章のキーワード◇

◇常設展示室
◇企画展示室
◇収蔵庫
◇荷解き室
◇学芸員室
◇燻蒸室



■ 建築デザイン 14 課題 ■

上で述べた展示方式については、美術館だけではなく店舗設計や
学生時代の学校祭の展示などでも採用されるパターンです。

紙の上にそのパターンと基本計画をエスキースして見ましょう。
また、どこかの美術館か展示会に出かけたら建築デザイナー達の
目的とした方向を感じ取ってみましょう。


◇◇

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