2010/03/15

■ 建築デザイン 18 ■

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     建築プレゼンテーション

その建物は何か? どうして建築をつくるのか?
何時、何処で、誰が、何を、何故、誰のために、そして

どのようにして、どんなふうに創ろうとしているのか?
我々建築デザイナーは常に説明を求められます。

ビジネスとしては当たり前のことかもしれません。

素人の人には建築設計プランの段階で、建築的な
良し悪しを判断することは難しいのです。

また、二次元の図面を見せられても、5メートルの吹抜けを
持つリビングがどんなものかとか、光庭に面した和室が
どれくらいの明るさなのかはわからない。

説明なしで建ててよいなら、プレゼンテーションは不要である。
が、人様のお金を使って人様が使用する空間を造るのには、

やはり、プランニング、途中、途中のコミュニケーションが
どうしてもかかせないものなのです。

しかし、建築の多くのプレゼンは、あたかも決定案、完成
予想図として描かれている場合が多い。

むろんプレゼンの作者は決定案とは考えずに描いているのだが、
なぜか成果品は完成予想図になってしまう。

そもそも、説明のための表現はどうあるべきかをプレゼンの
作者は考えていないのかもしれない。

完成するとこんな内観、外観になりますと描いてはいないか。
それは完成予想図であってコミュニケーションのための
表現ではない。

本来、完成予想図は最終報告書として、プレゼンは検討のために
クライアント等に伝えるべきものを伝えるものだった。

両者は明らかに別物である筈なのだが、多くのコンペや
学校などの課題はCADがどこまで使いこなせるか、他の

3Dソフトやプレゼンテーションソフトを、私はここまで
使いこなせるんだという設計の中味よりうわべの表現に走り、

また、評価するほうもそれを過大評価してしまうことがよくあり、
誤解してしまうこともこのコンピューター時代に入ってから
多くなった。

いずれにしろ、プレゼンテーションはこれから進めようとしている、
あるいは、考えついた設計プランの5W1Hの意図を解かり易く
伝えることを、一番に考えるべきであろう。

そのために、コンピューターはもっと活用されるのかもしれないし、
インターネット技術も、三次元の世界やアニメーション、

バーチャル・アーキテクチャの世界へ、どんどん進んでいくだろう。
しかし、誰に伝えるのかをいつも心に留め置いておかないと、
一人相撲になってしまう場合もある。

人間は、さほど多くの情報を必要としていない場合もあると
いうことである。



□ 情報量を制御しよう □

 1枚のプレゼンボードにおいて、盛り込める情報量には
おのずと限界がある。

何もかも1枚にまとめるには手書きの精度の限界があり、
見る側にも視力の限界があるからだ。

しかし、モニター上のプレゼンが可能になってからは、
そのセオリーが、忘れられたケースが出始めている。

普段の作業を拡大縮小が自在なCADで行っているため、
ついうっかり、プレゼンでもやってしまうのだ。

すべてを説明したのだが、相手は部分的にしか理解して
いなかったり、錯覚していたりすることが起こる。

大きくても小さくても、一枚の紙の上(モニター上も同じ)に
スケッチや文字で書き表せる情報量が、双方にとって適切な
分量の目安である。

もし、もう一枚の紙が必要になったら、全体の流れの中で、
関連付けて一体感を出す工夫が必要である。



□ ストーリー性とシナリオ □

プランには人間が生きていくライフスタイルのシナリオが、
多かれ少なかれ反映されているものです。

だから、ある意味では、プレゼンテーションはその建物を
使用する人々のライフスタイルを説明する事でもあるのです。

建築の平面プランや断面プランを考えているときも、動線計画と
いって人の動きを考えたように、この部屋ではこんな感動を
味わって欲しい。

この場所では、癒しや静けさを感じて欲しいといった思いを、
平面プランや断面プランでは伝えきれないため、いろんな

プレゼン手段を用いて、あとはプレゼンのテクニックである、
人の情に訴えるということが建築だけではなく、行われて
いるのです。


[参考 HP]

       建築プレゼンテーション演習 >>

◇この章のキーワード◇

◇3DCG
◇アニメーション

◇ウォークスルー
◇ビデオ、DVD

◇プロジェクター
◇プレゼンテーション用ソフト

◇バーチャル・アーキテクチャ

◇◇


■ 建築デザイン 18 課題 ■


 デザイン基礎講座編のプレゼンテーションでも書いていますが、
これからは建築もいろんなプレゼンテーションソフトを、
駆使しながら仕事をしていかなければ、ならないでしょう。

今、学校でも社会でもイラストレーター、フォトショップ等は
必須の条件となっています。

何となくでも、操作の仕方を覚えておきましょう。


◇◇

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