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仮定断面の算定とは
形のあるものはすべて構造があります。
空間の基本計画として、オリジナルな寸法を決めていく場合、
構造計画の最小限の知識が必要となります。
また、柱とはりの仮定断面を算定し最初に意匠図を
描かなければ次の構造計算に入れません。
構造計算は、その仮定断面に基ずき建築物全体の荷重を出し、
建築物にかかる力を算定し、計算を進めるのです。
このようなことから、建築物の仮定断面の想定という作業は
意匠の設計者にも、構造設計者にも重要となります。
建築物は機能的要求が優先するため、ほとんど意匠の
デザイナーがリーダーシップをとり先行しなければなりません。
しかし、仮定断面の算定は、実際には多くの調査・分析と
経験・知識が必要となります。
□構造計画の手順□
1、平面・断面計画
2、骨組みを考える 柱割
3、断面を仮定する
4、荷重計算 力の計算・変形の計算
5、応力計算 振動解析
6、断面計算
7、接合部分の計算 配筋方法、部材接合計画
8、基礎計算 杭の計算、地盤耐力のチェック
□仮定断面算定のための構造データ
木造と鉄骨造とも、実際には経験値のところで判断されるため、
ここでは鉄筋コンクリートの仮定断面について、記すことにします。
いずれにしろ、多くの調査・分析と経験・知識のところで
出来上がってきている
先人達の作品を参考にしながら、だいたいどのくらいの仮定断面で、
デザインを進めていけばいいのかを判断する必要があります。
鉄筋コンクリート造
1、条件
ラーメン構造・・ラーメンの水平力分担の割合:100%
共同住宅 最高高さ:20m以下、階高:2.7m
2、柱の概略断面(正方形断面)
標準スパン 7.0m×7.0m、 約50㎡前後
最上階を500mm×500mm程度とし1~2階下がるごとに
縦横とも、 50mmづつ大きくする。
3、大梁の概略断面
梁背 D=スパン×1/16~1/10
梁幅 B=梁背D×1/2~2/3
4、小梁の概略断面
スラブの支配面積・・大梁で囲まれた面積の1/2
7.0m×7.0m×1/2=24.5 →→D×B=550mm×350mm
いずれにしろ、小梁は大梁に取り付くので大梁より
梁背は50mmから100mm程度小さくなる。
5、床スラブの概略断面
振動障害から最低120mm、スパンによるが
一般的には130mm~150mm程度
6、壁の概略断面
外壁 150mm~200mm程度
内壁 100mm~120mm程度
[参考 HP]
建築構造設計べんりねっと >>
構造規定は第40条からです。
◇この章のキーワード◇
◇構造計画
◇木構造の柱の小径
◇木構造の軸組
◇木構造の梁、桁の断面寸法
◇鉄骨造の柱の標準
◇鉄骨造の梁等の断面寸法
◇鉄骨造のブレース断面寸法
◇◇
■ 建築デザイン 17 課題 ■
次の鉄筋コンクリート造建物の、各階の柱の大きさと大梁、
小梁の大きさを決めてみましょう。
4階建てラーメン構造建物、 階高 3.0m 柱スパン 6.0m×8.0m
X方向 5スパン 6.0×5=30.0m Y方向 3スパン 8.0×3=24.0m
1フロア当り床面積 30.0×24.0=720㎡
延べ床面積 720×4=2880.0㎡
◇◇
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