2010/03/13

■ 建築デザイン 17 ■

--------------------------------------------
貴方だけのデザイナーズバイブル>>
本学校E-Book 使用例ブログ>>
誰でも学べるデザインの学校 購買部>>
--------------------------------------------















仮定断面の算定とは

形のあるものはすべて構造があります。
空間の基本計画として、オリジナルな寸法を決めていく場合、

構造計画の最小限の知識が必要となります。

また、柱とはりの仮定断面を算定し最初に意匠図を
描かなければ次の構造計算に入れません。

構造計算は、その仮定断面に基ずき建築物全体の荷重を出し、
建築物にかかる力を算定し、計算を進めるのです。

このようなことから、建築物の仮定断面の想定という作業は
意匠の設計者にも、構造設計者にも重要となります。

建築物は機能的要求が優先するため、ほとんど意匠の
デザイナーがリーダーシップをとり先行しなければなりません。

しかし、仮定断面の算定は、実際には多くの調査・分析と
経験・知識が必要となります。



 □構造計画の手順□

1、平面・断面計画

2、骨組みを考える 柱割

3、断面を仮定する

4、荷重計算 力の計算・変形の計算

5、応力計算 振動解析 

6、断面計算 

7、接合部分の計算 配筋方法、部材接合計画

8、基礎計算 杭の計算、地盤耐力のチェック



 □仮定断面算定のための構造データ

木造と鉄骨造とも、実際には経験値のところで判断されるため、
ここでは鉄筋コンクリートの仮定断面について、記すことにします。

いずれにしろ、多くの調査・分析と経験・知識のところで
出来上がってきている

先人達の作品を参考にしながら、だいたいどのくらいの仮定断面で、
デザインを進めていけばいいのかを判断する必要があります。



 鉄筋コンクリート造

1、条件 
                ラーメン構造・・ラーメンの水平力分担の割合:100%
               共同住宅 最高高さ:20m以下、階高:2.7m

2、柱の概略断面(正方形断面)

                標準スパン 7.0m×7.0m、 約50㎡前後
              最上階を500mm×500mm程度とし1~2階下がるごとに
     縦横とも、 50mmづつ大きくする。


3、大梁の概略断面

              梁背 D=スパン×1/16~1/10
              梁幅 B=梁背D×1/2~2/3


4、小梁の概略断面

               スラブの支配面積・・大梁で囲まれた面積の1/2
                7.0m×7.0m×1/2=24.5 →→D×B=550mm×350mm

               いずれにしろ、小梁は大梁に取り付くので大梁より
               梁背は50mmから100mm程度小さくなる。


5、床スラブの概略断面

             振動障害から最低120mm、スパンによるが
             一般的には130mm~150mm程度


6、壁の概略断面

             外壁 150mm~200mm程度
             内壁 100mm~120mm程度 




     [参考 HP]

               建築構造設計べんりねっと >>

       構造規定は第40条からです。


◇この章のキーワード◇


 ◇構造計画
 ◇木構造の柱の小径

 ◇木構造の軸組
 ◇木構造の梁、桁の断面寸法

 ◇鉄骨造の柱の標準
 ◇鉄骨造の梁等の断面寸法

 ◇鉄骨造のブレース断面寸法
   ◇◇


 ■ 建築デザイン 17 課題 ■

次の鉄筋コンクリート造建物の、各階の柱の大きさと大梁、
小梁の大きさを決めてみましょう。

 4階建てラーメン構造建物、 階高 3.0m 柱スパン 6.0m×8.0m

 X方向 5スパン 6.0×5=30.0m    Y方向 3スパン 8.0×3=24.0m

 1フロア当り床面積 30.0×24.0=720㎡
 延べ床面積     720×4=2880.0㎡ 



 ◇◇

---------------------------------------------
人気ブログランキングに参加しています。
このブログが役に立ったと思ったら、クリックをお願いします。
人気blogランキングへ
---------------------------------------------
本学校のデザイン学習の仕方はこちらから>>
---------------------------------------------
IT時代のデザインバイブル(デザインの方法・仕方)説明サイトへ>>
---------------------------------------------

0 件のコメント:

コメントを投稿