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都市計画・都市設計とは
どんなにすばらしい建築も、その周囲が悪い状況にあれば、
そのすばらしさを保つことができません。
悪い環境が人々の生活に与える目に見えない影響は意外に
大きい事が、体験によってわかってきました。
環境の変化や改善を社会の自然淘汰にまかせるという
過去の方法では、あまりにも無駄や犠牲が多すぎました。
そこで、社会、個人の自由をできるだけ損なわない範囲で、
都市にも計画がもちこまれました。
そういう意味で、現代の都市計画は、権力者の権力安定の
ために行われた歴史的な都市計画とは根本的に違っています。
都市環境の計画は、経済、社会、行政、財政などと大きく
関連する総合科学的な面があり、その実施は現代民主主義の
歴史的評価を左右するほどの重要性をもっています。
都市の変換と長期的見通し、現在での充足、伝統の活用、
生活の未来像など、都市計画の目標面における要素は
数多くあり、都市の建設は完成のない過程的な性質を持つため、
都市そのままの運営面が重要であるという考え方が大幅に
取り入れられています。
そのため、都市の生長の継続調査が計画の前提となり、
都市計画の新しい必要性を開発、修正する手法や
工法を求める研究的な要素が増大しています。
新しい必要性の開発とは、過去の都市が犯してきた第三者被害、
たとえば第三者の健康等への影響を対象とする研究であり、
そこに都市の継続的な調査が必要なのです。
わたしたちデザイナーにとっては、都市の現況そのものが
デザインを生む根源であることがいっそうはっきりしてきて
いるといえるでしょう。
□ アーバン・コンプレックス [urban complex] □
都市的要素と建築的要素の、高度で有機的な複合体のこと。
従来の都市においては、公的空間と私的空間は明確に分割され、
鉄道や道路などの都市的要素と、区画された敷地の上に建つ
個別の建築的要素とは、はっきり分割されていました。
しかし、現代の都市の諸問題を解決するためには、これらの
分割を解消し、新しい形式を持つ都市的複合体(アーバン・
コンプレックス)が不可欠であるという認識が芽生えてきた。
このような複合体を実現するためには、法規等の制度的な障害、
構造力学などの技術的な障害があるが、我が国はこの種の
複合体の実現に対して、すでに積極的な姿勢を示している。
この考えが21世紀の都市におけるきわめて重要なエレメントに
なることは間違いがない。
□ 都市憲章 □
都市の機能は複雑で、その成長・発展過程において、ときに
その目標を失いがちになります。
ここに、都市の住民自活に基盤をおいた展望と規範の
必要性があります。
以下のアテネ憲章は、その近代的原点として、1933年、
第4回のCIAM(世界建築家会議)で生まれました。
そののち、1963年のデロス宣言、1976年の世界人間居住
会議バンクーバー宣言等があります。これらの都市哲学とも
いうべき指針は都市計画の設計において、極めて重要なものです。
[参考 HP]
新アテネ憲章 >>
◇ 都市計画関連キーワード ◇
◇都市計画区域
◇市街化区域
◇市街化調整区域
◇未線引都市計画区域
◇用途地域
◇用途地域の指定のない区域
◇建ぺい率・容積率
◇特別用途地区
◇高度地区
◇高度利用地区
◇特定街区
◇壁面線の指定地
◇被災市街地・美観地区・建築協定区域・風致地区
◇地区計画の区域
◇駐車場法関連地区
◇流通業務地区
◇歴史的風土保存区域等
◇伝統的建造物群保存地区
◇緑地保全地区等
◇都市計画事業等の関連区域
[参考 HP]
都市再生の都市デザイン >>
国土交通省(建設)の市街地のまちづくり活性事業 >>
■ 建築デザイン 23 課題 ■
貴方のすんでいる都市・街にも都市憲章があると思います。
その都市・街がどのような目標をもって、まちづくりをしようと
しているのか調べてみましょう。
全国の都市の憲章 >>
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